あなたは、右翼=軍国主義者、なんて思ってませんよね? | 軍事作家 橋本 純の反戦ブログ

あなたは、右翼=軍国主義者、なんて思ってませんよね?


どうも最近、軍国化と右翼を混同している人間が多くて辟易します。

右翼という言葉は、フランス革命における保守派が議場席右側を占拠したことから、保守派を意味するだけの言葉です。

これに国粋主義者という意味が付け加わったのは、イギリス人の皮肉であることも、良く知られていますね。(極右の誕生ですね、うるさい保守派は議長席に押し付けろは、イギリスの対面式議会だからこそですね)

やがて、ファッショもまた右というカテゴリーに含まれ、ナチスが軍拡路線(日本もまあ同じだが、欧米列強すべてが、軍拡競争してましたが、アメリカの当時の大統領は民主党のデラノア・ルーズベルトでしたね。アメリカの右傾化の助長は戦後の共和党大統領アイゼンハワーからじゃないんですよ)

を辿った事が、こういった軍事政権がそのまま右翼と頭の中で結びついてしまったんでしょうねえ。

右傾化というのは、軍事化とは違い、国力の増加を意味します。ですから、共産主義であった筈のソビエト連邦は、五ヵ年計画当時は左翼政権ですが、政策は極右に近いですよね。

こういったことから極右と極左は円環を為すと言われているんですね。

安易に右だから暴力肯定論者と思っちゃいけませんよ。

同じく左翼というのは、右翼に対をなす存在として歪曲していったのですね。(というか、社会主義と共産主義を一緒に語るのが、難しいのにね)

結局のところ、言葉は時代と供に変化し、意味が多様化していく一例なのですね。

では、軍国化が右翼と同じ意味だと認知されてしまうのはいつなんでしょう?

今はまだ、きちんとした識者は、まだちゃんと区別してます。

多分、広辞苑に国粋主義者の下に軍国主義者とかかれたときが、そのときなんでしょうね。

とりあえず、最新の広辞苑には載っていません(安堵)