傭兵会社の台頭に日本も関与してるのを知ってください。 | 軍事作家 橋本 純の反戦ブログ

傭兵会社の台頭に日本も関与してるのを知ってください。

朝日の電子記事 に政府が民間軍事会社に関する法的研究を開始したと載りましたが、なんとも遅い対応です。

しかも、自衛隊が彼らを使うことは無いと言う前提で、なるべく無関係を装う模様です。

さて、ここで民間軍事会社の草分けと言うべき、エグゼクティブ・アウトカムズ社のことを考えてみましょう。

この会社は、事実上ある企業のために設立された私設軍隊でした(現在はPMCとして広範囲に仕事をしており、VIP警護、軍事教練派遣、人質事件のネゴシエーションまで行ってます)。

このエグゼクティブ・アウトカムズ社が契約した最初の会社(であり、最も多く設立金を出資した会社)が、デビアス社です。

日本人は、世界でも有数のダイアモンド好き、市場でも大きな地位を築いています。

ダイアモンドは、事実上デビアス社の寡占状態です。高級ダイアの9割は彼らの手によって流通し、その値段もクオリティの格付けも行われているのです。

日本に入ってくるダイアモンドは、ほぼこのデビアス社から売られたものです。

何故なら、仲買人は彼らから買うか、自分で掘る以外にダイアを手に入れられないからです。

デビアスダイアモンドは、鉱山の利権を守るためにエグゼクティブ・アウトカムズ社を雇い、ついには一国の政府の転覆までたくらみ、ひどい内戦を引き起こしました(シエラレオネの歴史を調べてみてください)。

日本人が、一切ダイアを買わなければ、アフリカで何万人もの人間が、無為に死なずにすむのです。

こうして、企業癒着から発展した民間軍事会社は、利権確保の他に、政府組織との提携と言う新しいビジネスを始めました(湾岸戦争の前、ソマリアの頃からです)。

こうして、軍隊がビジネスになると言う土壌を作った資金は、エンゲージリングにダイアをとインプリンティングされた高度成長期の日本の一般人の財布から流れていったのです。

民間軍事会社に対し、日本人は絶対に無関心でいて欲しくないと思います。