ライブ8を見て想うこと… | 軍事作家 橋本 純の反戦ブログ

ライブ8を見て想うこと…

ライブエイドから、もう随分経ったのだと、改めて感じた。ボブ・ゲルドフの老け方を見たからそう思ったのかもしれない。

ボブ・ゲルドフ、今の若い人間には説明しなければ判らないだろう。かつて、アフリカの飢餓を救う為に、ミュージシャン達に声をかけ、無償でコンサートを行った。それがライブエイドであった。

彼は、元ブームタウン・ラッツのリーダー。中高年の方なら、大ヒットした名曲アイ・ドント・ライク・マンデーのフレーズが頭を過ぎる事だろう。

個人的な事を書くと、私の心酔するピンクフロイドの映画「ザ・ウォール」の主役であり、こよなく愛するロジャ^・ウォータースのよき友と言う認識が先に立つ。

その縁があってだろう、今回のライブ8では真のピンクフロイド(それはつまり、デビッド・ギルモアとウォータースが揃った状態を示す)復活がなった。

英国人は、自分達の国の企業が、如何にアフリカ諸国から搾取を行い、同時にアフリカの諸政府が国民から搾取をしているかを知っている。

その為だろうか、慈善行動に熱心なアーティストには英国人が多い。エルトン・ジョン、ポール・マッカートニー、スティング、エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、最近ではOASISノエル・ギャラガー君も目だっている。そうそう、ベン・フォールズもね。

英国人は、昔からこういった事に熱心であった。自然愛護なども、彼らが始めたことだ、動物レスキューも同じだ。

そこには、植民地時代から自分達が破壊し続けた文化、略奪して来た文化財、そして人民、さらには無意味な差別と言ったトラウマが、国民意識に強く根付いているからじゃないだろうか。

彼らが、どういった考えであっても構わない。

この行動で救われる人間がいることが、 いや! 救わなければいけない人間がいる事を多くの人間が再認識してくれればそれでいい。

世界は、まだ平和ではない。これは、有史以来変わらない。